季節の変わり目の体調不良

暑さ寒さと密接に関係している自律神経は、季節によってもその働き方が変化します。

春から夏までは、副交感神経が優位。気温が上昇する季節は、体内の発熱を抑える必要があるため、心臓の動きをゆっくりさせる副交感神経が働きます。

秋から冬までは、交感神経が優位。寒い季節は、体内から熱が逃げないように血管を収縮させたり、心臓の動きを早めて熱を作り出すために交感神経が働きます。

日本の四季は、大小の梅雨によってつながれている。だから、季節の変わり目には体調が安定しにくいのです。自律神経にとっては、季節の変わり目により多くの労働を強いられることになり、いってみれば疲弊した状態に陥ります。

 

季節の変わり目には体調が安定しにくい理由のもうひとつが、自律神経とも深く関わっている「基礎代謝」です。

基礎代謝とは、生命を維持するために、体を休めているときにも心臓を動かし、体温を維持するのに必要なエネルギーのこと。この基礎代謝も年間を通して一定ではなく、自律神経の働きとともに季節によって変化します。

外気温の高い春から夏は、体温維持のために生み出すエネルギー(熱)が少なくてすみ、リラックスモードである副交感神経の働きによって体全体の活動量が抑えられているため、基礎代謝は低くなります。

寒くなる秋から冬は体温を一定にキープするために、体内でたくさんのエネルギーを生み出す必要があり、アクティブモードである交感神経が強く働くことで基礎代謝は高くなります。

春から夏へ、寒さから暑さへと体を馴染ませている時期のほうが不調を感じる人が多いようです。

これには、自律神経の特性が関連していると考えることもできます。自律神経とひと言で表現していますが、実は、交感神経と副交感神経で働きが違うだけではなく、体の中でも異なるルートで働いています。

 

 

交感神経は、脊髄の末端にある胸髄(胸のあたり)や腰髄(腰のあたり)から出ていて、体が危険を察知したときなどには素早く反応します。

対する副交感神経は主に脳の中枢から出ていて、じわじわと時間をかけて反応します。

一瞬にして緊張することはあっても、一瞬でリラックスはできませんね。マッサージでもアロマの香りでも、あぁ心地よいなと感じてからゆっくりと緊張がほぐれていくことからも、それぞれの働きがわかると思います。

 

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2023.9.29